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「もう治療法はありません」と言われたら・・・⑥

今回は⑤と⑥同時アップです。
⑤からどうぞ~

はい、患者さんを「地域で支える」ため3つのポイントを紹介しました。

 

1 緩和ケア施設が外来もやり、24時間365日対応(緊急)
2 在宅医療スタッフの力(ちから)
3 マネジメント

 

この3つがあってこそ、この三角形が完成すると。

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「言うは易し、行うは難し」
たしかにそんな感じだろうなと想像できます。

上からこういう仕組みでやってね、といわれたからといって、それじゃ現場はぜんぜん回らないだろうことがわかります。ボトムアップといえばいいんでしょうね、地域のお医者さんたちが地道に、そして時間をかけて作り上げていくものということでしょうか。


で、地域性ですよ。緩和ケアには地域性があるという話。

つまりね、こういうことです。

 

例えば、緩和ケア施設がない地域の場合

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こういうことでしょ。この条件の中で、地域で支えていく仕組みを構築しなければいけない

 

 

例えば、県にひとつあるがんセンターを考えてみる。国立がん研究センターみたいなとにかく大きな病院でもいい。

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この場合は、広域から患者が集まるのでマネジメントする地域がいっぱいある。そもそもきめ細やかな対応はできないんじゃね、と思います。転院するとき、地図広げて、「ここに病院あるよ」とかざっくり言われそう。併診も少なそう。
もちろん、ないならないで、違う仕組みがあるのかもしれない。

 

地域性ってたぶんこういうこと。

その地域の事情によって、患者を支える仕組みが違うってことだ、たぶん。

 

と、ここまでくると、気になってくるのは、自分の地域がどうなっているの?ってこと。

ちなみに私・さくえもんの住んでいるのは神奈川県横浜市の保土ヶ谷区。

高橋先生のいる鶴見区までは微妙に遠い。横浜市は大きいんです。治療をする病院なら離れていてもいいんだけど、緩和ケアは自分の住んでいる場所に近くないと意味がないと思います。さてさて、保土ヶ谷区はどうなっているんだろ?

 

ということで今回は終わりです。

高橋先生、ありがとうございました。

 



まとめます。

 

テーマは「もう治療法はありません。緩和ケアに行ってください」と言われたら、でした。

抗がん剤をやめるときを患者はどう考えればいいのか?です。

 

高橋先生は

・たしかにそう言われて、戸惑いや怒りの中、病院を訪れる患者さんがいる
・緩和ケアの「誤解を解く」ところから始める
・緩和ケアはけっして「最期」だけじゃない
・治療を続行するかどうかは、全身状態と気力をみる。
・「早期緩和ケア」でずいぶんと和らぐ
・実際に早期緩和ケアを実施している
・緩和ケアには地域性がある

 

と教えてくれました。

以上です。



次回はピアサポートの方が登場。
ピアサポートにもやはり「もう治療法がありません」と言われた方から相談が来るのでしょうか?
またそのときどう答えているのでしょう?

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