LC-SCRUM その3
LC-SCRUM特集~!3回目です
国立がん研究センター東病院 呼吸器内科長・後藤功一先生のインタビューまだまだ続きます。
<LC-SCRUM参加条件>
LC-SCRUMに参加するには、どうすればよいのか?
参加施設は全国に200くらいある。
その病院であれば、主治医にその旨をつたえればいい。
参加施設一覧はこちら→★CLICK★
しかし、病院が参加していない場合はどうなのだろうか?
さくえもん
僕みたいに参加施設ではないところに通っている患者は、主治医からの情報はゼロなんですよね。そんな病院に通っている患者はどうすればいいでしょうか?
後藤先生
これは拠点病院じゃなくて小さい病院でもたくさん参加しています。だからその病院で倫理審査委員会で LC-SCRUM が通ってしまえば、日本全国どこの病院でもできる。要するに僕にメールを送ってもらえればもれなく参加できます。
さくえもん
LC-SCRUM に参加していない病院に通っている場合は主治医に対して参加してくれと言えば良いわけですね
後藤先生
はい。もちろんその病院が何らかの条件参加できない場合はやっている病院に行くと。
さくえもん
肺がんであれば全員参加できるのでしょうか?何か条件はありますか?
つまりステージ4限定なのか、早期の手術できる人も対象なのかということです
後藤先生
対象はステージ2より上の人です。ステージ2から参加できます。リンパ節転移がある人から。
さくえもん
わかりました
後藤先生
詳しいことは国立がん研究センターのホームページに LC-SCRUM のことがのっています。そこを見て欲しい。そのホームページには、どの遺伝子変異があったらこの臨床試験があると、そういう情報も載せてきます。
さくえもん
それがあるとうれしいですね。
後藤先生
やっぱり目的は遺伝子スクリーニングではないよね。患者さんが治療に結びつかないといけない。患者さんが治療にたどり着くこと。例えば自分の遺伝子スクリーニングで BRAF だとわかった。じゃあどうすればいいということ。ホームページを見れば BRAF の場合どうすればいいのか、ということがわかるようにします。ちょっとまだ整理中だけど。
さくえもん
半年以内にできますか?
後藤先生
半年まではかけないよ。もっと早い時期にできると思う。
さくえもん
最後に先生から患者さんへコメントお願いします。
後藤先生
遺伝子検査についてはただの血液検査と同じです。遺伝というと、親から子供達へということを思い出すかもしれない。でもこれは違う。そういう遺伝子を調べるのではありません。だから普通の血液検査と同じ。だからどんどん使ってもらいたい。費用は、企業が出してくれるから患者さんは無料です。遺伝子が150種類もわかるような時代になってますから。だいたい4分の3は遺伝子があるはずなので何らかの臨床試験にたどり着ける可能性がある。ぜひこのチャンスを活用して欲しいと思います。
さくえもん
先生、ありがとうございました。
これでインタビューは終了。
後藤先生ありがとうございました。
ちょっとまとめましょう。
▼LC-SCRUM とは「150もの遺伝子スクリーニング」
▼検査ができるのは日本に200施設ほど
その施設を国立がん研究センターのホームページで確認する→★CLICK★
▼もし検査のできる病院ならばLC-SCRUM に参加したいと先生に言うだけ
▼もし LC-SCRUM に参加していない病院だったら先生に参加してくれと頼む
▼対象となるのはステージ2以上
▼必要なもの 凍結標本。
これは普通の保存方法ではない。以前,気管支鏡検査をした検体ではだめ。あらたに取らなければならない。手術する前の人は参加することを医師に伝えないと、異なる保存方法になる。普通に保存してしまってからでは遅いですよ。
▼代表の感想
肺がんの治療は確実に変わっている。過渡期。利用できるものなら利用する。もう一つ、保険医療ではないので「待っているだけでは届かない場合がある」ということ。
▼国立がん研究センターのLC-SCRUMのHPはこちら
▼追加・大腸がんでも同じことが始まっています。GI-SCRUMだって。大腸がんの方、調べて損はないですぜ。
今回はここまで。続きます!
