ASCO2019 訪問記!その1
みなさん
こんにちは
本日はASCOのご報告!
ASCOって何?という方もいらっしゃるでしょうが、その辺は会員のZさんのレポートをお読みくださいませ。
↓こちら、日本医科大学の久保田先生より頂きました。
テーマは
すべての患者をケアし
すべての患者から学ぶ
です
すごい~
では、Zさんの報告です!
みなさん、こんにちは。
One Step 会員の Z と申します。
みなさんは米国臨床腫瘍学会( ASCO)という世界で最大規模のガンの学会をご存じでしょうか?
ASCO では毎年 5 月末から 6 月上旬にかけて、あらゆるガンに関する医療の研究発表の場 (Annual Meeting) を設けています。
参加者は軽く 1 万人を超えるそうです。
私は、2019年 5 月 31 日から 6 月 4 日までアメリカ・シカゴで開催された ASCO2019Annual Meeting に患者の立場から会場を見学してきました。
One Step のブログの場をお借りして、会場内の雰囲気や感想をお伝えさせていただきます。
まず、はじめに ASCO2019 Annual Meeting を見学 してみて改めて 感じたことや大事 だ なと私が思っていることを述べます。それは、
①世界中のドクターを始めとする多くの皆様方が、ガン医療・患者ケアなどに熱心に取り組まれていること。 Annual Meeting の今年のテーマ である “Caring for Every Patient, Learning From Every Patient” から 意気込みを感じ られます 。
②たとえ難治性ガン医療であっても、少しでもガン患者とその家族が望む方向に進むよう、日々努力されていること。
③私達ガン患者は、個人差があるものの厳しい立場にさらされている。思うようにいかないことがあると不平不満を口にしたくなる気持ちは良くわかるが、時には①、②のように私たちのことを想い、格闘されている方々がいることを思い浮かべるようにしたい。ガンと戦っているのは (向き合い方は人それぞれだけど) 、あなた一人じゃないよ。そして、感謝する気持ちを忘れないようにしたい。
ということです。
それでは、話がそれますが、ASCO2019 Annual Meeting が開催されたシカゴまでの旅行記をお伝えします。
開催地シカゴまでは、日本各地から東京で乗り継いで行くことができます 。東京からシカゴまで飛行機 に乗っておよそ 12 時間でシカゴ・オヘア空港に到着です。
滞在中のシカゴは東京よりも気温が低めでした(函館とほぼ同じ緯度です)。 6 月上旬でしたが、ジャケットを着ていても肌寒く感じました。
空港から会場のあるシカゴの街の中心地までは電車が便利です。空港内に電車の乗り場があり ます。
街の中心部から放射線状に鉄道網が張り巡らされているようで、旅行者には電車がわかりやすくて便利だろうなと思いました。
乗り継いで1 時間程で Annual Meeting 会場の最寄り駅に到着します。
駅から徒歩圏内で、 ASCO 2019の会場、 McCormick Place( マコーミック・プレイス )に着きました。 McCormick Place は複数の棟から構成された、とても巨大な国際会議場といった感じの建物でした。
次に食事事情です。シカゴの名物を挙げるなら、厚めの生地を使用したDeep Dish Pizza(通称シカゴピザ)ではないかと思います。キッシュのようにもケーキのようにも見えるピザです。なお一人用サイズのピザ(インディビジュアル・サイズ)が用意されていますので、一人でお店に入っても食べ残しの心配はありません。
日本食レストランや各国アジア料理店も点在するようなので食べ物には困らないと思います。
さらにAnnualAnnual MeetingMeeting会場から徒歩圏内にチャイナタウンがあります。
アメリカの食事に飽きてきたら、中華料理もいいかもしれません。
シカゴの中心部には見所がいくつかあるようです。
アメリカでも屈指の高さを誇るウィリスタワーからはシカゴの郊外や5大湖の一つ、ミシガン湖を見渡すことができます。
この時期にスポーツ観戦するならメジャーリーグ観戦でしょうか。
途中降機(ストップオーバー)の制度を利用して、本来の目的地へ旅行に行く前にシカゴで飛行機を一旦降りて行く前にシカゴ1日観光するのも良いと思います。シカゴ観光にご興味がある方は、インターネットや旅行ガイド本をご覧下さい。
いよいよ本題のASCO2019ASCO2019 AnnualAnnual MeetingMeetingについてです。
世界中の癌治療に携わるお医者様をはじめとした医療従事者、製薬会社の方、ガン患者などが集まる、世界のガン学会の中でも最大の論文発表の場だそうです。
会場に入るとまずは、受付で参加証代わりとなるバッジを受け取ります。名前、所属、国籍が書かれた名札と、ガン患者団体の者とサバイバーであることを示すワッペン(Patient AdvocateとCancer Survivor)、ASCOのロゴ入りトートバック、発表される論文題名の一覧集(冊子)をもらいました。
会場は複数の建物から構成されていて、一つ一つの建物がとても広いので、端から端まで歩くだけでも大変な距離がありました。しかも通路も発表ホール内もどこも人で溢れかえっていました。お昼どきには売店・飲食店に長蛇の列ができる様子や、メディアの方が取材している様子も随所に見ることができました。
会場内の一角にPatient Advocateラウンジが設けられており、ガン患者団体の方、ガン患者は自由に使うことができました。ソフトドリンクの他におつまみ(昼食時には軽食)も用意され、国境を越えてガン患者が仲良くなれる環境が用意されていました。
続きます~