日本肺癌学会学術集会レポート その7

「メディアが伝えない!新型タバコのリスク」

みなさん こんにちは。

 

今日は肺癌学会の参加レポート、7回目は

すーさんのレポートです

 

とても読んでほしい記事。

知ってほしいことたくさんです。

田淵先生はこの本を書いた方。目からうろこの情報が盛りだくさんです。

そして、それを聞いたすーさんの感想(肺がん患者です)。

こんな書き出しから始まります。

「私は、タバコ会社がニコチン依存性を意図的に作り出していることや情報操作をしている事に常日頃から腹を立てているのですが、その巧妙さ・狡猾さに本当に怒りがこみ上げます。」

 


では、早速ご紹介

 

 

第60回日本肺癌学会学術集会レポート その7
 
「メディアが伝えない!新型タバコのリスク」
田淵 貴大先生 大阪国際がんセンターがん対策センター

 

12月8日 8:30~9:30 禁煙ワークショップ



<歪められた報道>

 

・アメリカでは毎日1200人がタバコが原因で死んでいる

 

・新型タバコで6人死んでいる

 

・トランプ大統領がこのことについてツイッターで「新型タバコは禁止したほうがいいんじゃないか」とつぶやく

 

・メディアでは報道されない、タバコについて歪められている象徴、洗脳されている異常な状態

 

・日本では、JTが全てのニュース番組のスポンサー(忖度されている)

 

 

 

<タバコ対策の必要性>

 

・日本人の死亡原因 1位 喫煙原因死亡者 約13万人、2位 高血圧 約10万人
 1位と2位、突出した死亡原因

 

・タバコ対策推進されてるか?→NO!

 

・高血圧対策の予算の方が多い

 

・昔の大阪府知事「予算案にタバコの文字があったら絶対通さない」→タバコ対策は予算がつかない

 

・タバコ対策で重要なのはタバコの値上げ

 

・日本のタバコ対策は世界の最低レベル ありえないレベルに低い

 

・(会場の医師に向けて)外来受診の患者に禁煙について伝えると効果あり

 

 

 

<新型タバコについて>

 

・電子タバコ→リキッドにニコチンが入っているもの、日本では禁止
 なので日本では新型タバコ=加熱式タバコ

 

・外来受診の問診表で加熱式タバコ吸っている人の10~30%は「タバコを吸ってない」と答える
 タバコ会社がタバコの定義を難しくしている→混乱させられている

 

・アイコス(フィリップモリス社)使用状況 現状40カ国 
 世界シェアの95%が日本

 

・アイコスの実験場が日本だった

 

・2016年4月、テレビ朝日「アメトーク」で「最新芸人タバコ事情」放送
そこでアイコス派芸人も紹介→実はアイコス紹介番組だった!

 

・アメトーク後のグーグル検索が増えて、アイコスが普及してしまった

 

・元々タバコを吸わない人もアイコスを吸うようになってしまった

 

・紙巻タバコを止めたい人もアイコスに変えてしまった

 

・結果、世の中だまされてしまった

 

 

 

<新型タバコの有害物質>

 

・新型タバコのパンフレット→「紙巻タバコより有害性成分90%減っている」

 

・タバコ会社に都合のいい物質を使っている、ニコチンを含めない物質(タバコなのにニコチンを含めないのはふざけている)

 

・一酸化炭素は紙巻タバコより減っている

 

・タール総量はあまり変わらない

 

・多くの有害物質は紙巻でも新型でも同じように含まれている

 

・ただし、グリセリンやプロピレングリコールが大量に含まれる(少量は食品添加物にも使われる)

 

・それらが大量に肺の中に吸引されたときどうなるか?世界中で実験行われている

 

・その延長上にアメリカでの電子タバコの急性肺障害もある

 

 

 

<ニコチンについては?>

 

・血中ニコチン濃度はアイコスのほうが若干低い(8割)

 

・ニコチン依存性は一緒→少し多めに吸う、吸う頻度が増える

 

・紙巻タバコは1日20本吸うようにタバコ会社に意図的に誘導されている

 

・病気のリスクは有害性物質の量と比例していない

 

・1日1本でも1日0.5本でも毎日吸うことが問題

 

・「肺癌発がんリスク研究」のモデル研究は、実はタバコ会社に都合のいい成分の情報について研究されているので、注意が必要

 

 

 

<発がん性リスクについて>

 

・紙巻>加熱式

 

・タバコの煙には5000種類の化学物質

 

・何種類かは複合的に作用、が、リスクについては研究が難しすぎて分かっていない

 

・紙巻も加熱式も同じような化学物質が出ているから、現時点で加熱式も発がん性物質と言ってもいいと思う

 

・加熱式タバコによる喫煙者の健康被害は紙巻タバコと変わらないと予測している

 

・アメリカFDAの専門家 もし完全に加熱式タバコに切り替えたらタバコ関連リスクを減らせるか?→9人中8人が「NO!」

 

 

 

<加熱式タバコとどう向きあうか>

 

・全てのタバコ対策が新型タバコによって難しくさせられてしまった

 

・来年4月から全ての飲食店が原則屋内禁煙になる

 

・しかし、加熱式タバコ専用室が例外扱いされるような法律が出来てしまった

 

・加熱式タバコの登場で法律も歪められてしまった

 

・家庭でも紙巻タバコのときは父親が子供の近くでは吸わないようにしていたのが、加熱式なら大丈夫だろうと子供の隣で吸う、ということが日本中で起きている

 

・紙巻タバコから加熱式タバコに変えることによって一時的に受動喫煙は減るかも知れないが、元々紙巻の煙が無かった所に加熱式タバコの煙がやってくるということが実際起きている

 

・改正健康増進法でも別扱いになってしまった為に、受動喫煙の害は少ないと認識されてしまった

 

・加熱式タバコの害についてきちんと知って貰うしかない



《感想》
私は、タバコ会社がニコチン依存性を意図的に作り出していることや情報操作をしている事に常日頃から腹を立てているのですが、その巧妙さ・狡猾さに本当に怒りがこみ上げます。

 

 

アメトーク・・・面白い番組と思い時々見ていましたが、アイコスの宣伝をしていたとか、呆気にとられました。思い返すと、その頃ある患者家族の方が紙巻からアイコスに変えた、人気でなかなか手に入らないのだ、と話していたのはこれだったのか・・・と。

 

 

もし紙巻より受動喫煙の害が少ないから、と洗脳されていたのだったら・・・と思うと、タバコ会社の行為は人の善意や家族への愛情まで踏みにじる、卑劣な行為だと震えが止まりません。

 

 

私の主人も喫煙者でした(現在禁煙チャレンジ中)が、「医師が患者に禁煙について少しでも話をするのは効果がある」というのは実感しています。主人もポツリと「医者も禁煙してくれ、っていってたしなあ・・・」と私に話をしていたので、命を託す医療者に言われるのはとりわけ身に染みるようです。

 

 

1900年頃はタバコはほぼ普及していなかったそうです。この頃アメリカの解剖学の教授が学生に、「この病気はあなたたちが一生見ることはないと思う」と言ったのが肺癌だったそうです。その後大量生産技術が発達して、今や・・・肺癌は世界で死亡者数一位です。どうしてこんな世の中になってしまったのか・・・。

 

 

以前テレビ番組で、居酒屋にいる人と芸能人が一緒に飲む、というのを放送していたのですが、兄と妹の、とても仲の良い、お互いが大好きだという兄弟がいました。妹さんは妊娠中でしたが、その隣でお兄さんが加熱式タバコを吸っていました。

 

 

私は、加熱式でも紙巻タバコと同じく受動喫煙の害はあることを学んでいましたので、もしこのお兄さんが「加熱式なら害がない」というタバコ会社の意図的な洗脳にあっていたとしたら、真実を知ったときにとても悲しい思いをするだろうと思いました。害がないから、と妹さんと生まれてくる赤ちゃんのために加熱式に変えていたとしたら・・・それはまったくの嘘である事を知ったら・・・。
先にも書きましたが、善意や愛情や思いやりは、会社の、組織の、財務省の利益のために省みられる事はないのです。

 

 

私は、紙巻なら煙で匂いで息を止めるとか、その場を離れることで避けられると思いますが、加熱式の場合は周りで吸っていても気がつかない事が多いので、避けられない分被害は大きいと思っています。ステルス殺人兵器だと思っています。

 

 

もうこれ以上、誤った情報により悲しい思いをする人が生まれないよう、正しい日本になって欲しいと切に願います。

 

 

 

すーさん、渾身のレポート、ありがとうございました。

  加熱式なら害にならないという誤った認識は、なんとかしてほしいですよね。

  それを正すのは、とてつもない労力が必要になりそうですね。

 

 

 

ちなみに。。。

すーさんは結心プロジェクトでだんなさんを禁煙に導いた方。

その辺も併せてぜひ。

https://kessin.net/cheer.html