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日本肺癌学会学術集会レポート その8

「事前質問にとことん答えます」(前編)きのこさん②

みなさん こんにちは。

 

肺癌学会の参加レポート、8回目は

きのこさんのレポート②です

 

 

第60回日本肺癌学会学術集会レポート その8

「事前質問にとことん答えます!」


2019年12月8日(日) 13:40~15:40


パネラー 加藤晃史先生
     富沢健二先生
     剣持喜之先生
     青野ひろみ先生
     看護師さん
     家族の方
     長谷川さん
     澤先生も途中から参加

 

 

 

肺癌学会のPAP会場の入り口に質問箱を設置していただいて
皆さんからの質問をまとめて当日先生にお聞きしました。

 

 

前日に剣持先生が、今出ている質問だけでも見せて~とおっしゃったので
ホントはデータにしてお渡ししたかったんだけど、PCもなかったので
剣持先生にご自分のスマホで質問用紙自体の写真を撮ってもらいました。

 

 

すると翌日(セッション当日)には、昨日写真で撮ってもらった質問は
全てスライドで見れるように作ってくださっていました。
剣持先生!お忙しいのにありがとうございました<m(__)m>

 

 

 

先生のご協力のもあって、当日のセッションはとてもスムーズに
進めていくことができました。

皆さんからどんな質問があったのかを書いていきたいと思います。

 

 

 

〇脳転移しガンマナイフ治療を受けました。治療後、車の運転を控えるように言われました。
 どのくらい控えたらいいですか?

 

 

 

▼車の運転に関しては個別性があるんじゃないか?
 どのくらいでいいとは答えにくい。それぞれ主治医に聞いてください。

 

 

 

 

 

〇縦隔リンパと肺門のところ2か所に再発しています。今後大きくなってきて呼吸が苦しくなった場合、放射線治療は可能ですか?可能ならばどの治療がいいのでしょうか?

 

 

 

▼放射線治療+抗がん剤がいいのでは? 放射線治療だけでもOK!

 

 

 

 

 

〇がん性髄膜播種を画像診断でどの程度の精度で診断できるのか?

 

 

 

▼髄膜炎は画像診断では難しい。症状が出てわかることが多い。

 

 

 

 

 

〇海馬を避けた放射線治療は一般的か?

 

 

 

▼海馬回避照射というのを、やっているところと、やっていないところがある。
 (海馬を正確に避けて照射するのは難しい。)
※海馬…新しい記憶をしているところ

 

 

 

 

 

〇転院のタイミングについて。
 今の病院に対して不満はないのですが、家から遠く、家族のサポートも難しいことから、もっと近い病院に転院したいと思っていますが、病状が落ち着いている今がいいのか、主治医と不仲になったり薬剤変更や選択を迫られたときに移るべきか迷っています。

 

 

 

▼病状が落ち着いている時に転院してください。

 

 

 

 

 

〇ALK陽性1ライン、アレセンサ使用中です。
 まだ耐性はついていませんが、次の薬はローラチニブ(ローブレナ)の予定と主治医から伺っています。
 しかし、体力があるうちに抗がん剤をした方が良いのでは?とも考えたりもします。
 この考え方は妥当なものですか?ケースバイケースでありうる選択なら、どういった時にその選択をするのかお教えください。

 

 

 

▼生活の質を変えない治療がいいのでは?
 カルボプラチン+ペムプロリズマブ(キートルーダ)も成績が良いです。

 

 

 

 

 

〇ローブレナの副作用について
 記憶障害があると聞いていますが、どれぐらいの確率で出ていますか?
 記憶障害が起こったとしても、薬を止めると元に戻りますか?

 

 

 

▼記憶障害は17%ぐらい出ている。
 薬をやめたら戻ります。

 

 

 

 

 

〇現在2次治療、タグリッソで治療中です。
 タグリッソ耐性に対するORCHRD試験が行われているようですが、この試験は、1次治療でタグリッソを服用し、耐性となった患者が対象です。もしも将来的にこの試験での組み合わせで有効なものが確認され、承認された場合、2次治療以降でタグリッソ耐性になった患者でも服用できるものなのでしょうか?

 

 

 

▼タグリッソが耐性になったら他の遺伝子を調べる。METが15%出ている。

 

 

 

 

 

きのこさんのレポートは、後編へ続きます~

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