日本肺癌学会学術集会レポート その3
すーさん(前編)
みなさん こんにちは!
いよいよ暮れも押しせまってまいりました。年賀状や大掃除とお忙しいお時間の中
レポートを読みながら、ホッと一息ついていただけたらうれしいです。
長谷川さんの代打で、肺癌学会学術集会のレポートを
ワンステッピちゃん4号がご紹介しています(^▽^)/
▼日本肺癌学会学術集会レポート その3 すーさん
12月6日~9日まで大阪で開催された学術集会に参加された方から、感想をいただいています。参考になることばかりです。
3回目は、すーさんのレポート①です。
すーさんは、40代の女性で、肺腺がんEGFR陽性 ステージⅣの患者さん。
学会参加は3回目になるそうです。
【第60回日本肺癌学会学術集会 参加レポート】
第60回 日本肺癌学会へ参加して来ました。私は第58回から参加し始め、今年で3回目です。毎年年の終わりの頃の一大イベント・私にとって参加必須の行事になっています。みなさんに「学会ってこんな感じ」、ということをお伝え出来れば、と思い、私なりの学会の過ごし方をレポートさせていただきます。
今回は抗がん剤の副作用の真っ只中、夜行バスに長時間ゆられて栃木県から大阪へ辿り着きました。が、不思議なもので、出迎えてくれた友人の笑顔を見ると副作用の体調不良なんて吹っ飛ぶのです。会場でも沢山の仲間の元気な姿を見られて、また再会できた嬉しさで、自分が病気であることを忘れるくらい元気を貰えます。
会場入り口では大きなパネルが出迎えてくれましたが、このパネルに近づくと細かい工夫が!沢山の先生方を始め医療者・医療器具などがちりばめられています。
素敵なデザインにテンションが上がります。
患者・家族の会場はPAP(ペイシェント アドボカシー プログラム)会場、入り口はクリスマスの装飾がされていて、とても素敵でした。
受付付近には、沢山のパンフレットやお知らせなどがあり、その中に「日本肺癌学会60周年記念誌」がありました。
「Toword a World Without Lung Cancer」
肺癌のない世界へ・・・
私達も、いつもそう願っていますが、肺がん治療に携わっておられる、すべての方たちがそう思って日夜努力をされている・・・
そう改めて気づくと、とてもありがたく、歳のせいか目頭が熱くなります。ここで学ばせていただける事に感謝です。
学会って、勉強しなきゃいけないし、自分の体調にも不安があるし、なんだか行きづらい・・・と思われている方もいると思います。
ですがPAPプログラムは私達患者にもとても分かりやすい内容になっています。
(参加についての注意事項などが教えて貰えるので、各日最初にあるオリエンテーションに一度は参加して下さい)
患者・家族として知っておくと良い、例えば「食事指導と補助食体験」(実際のサンプルもいただけました)、「がんリハビリテーション」では日本肺癌学会肺がん医療向上委員会広報大使の久光重貴選手指導による運動体験など、飽きずに学べるプログラムばかりです。
▼「事前の質問にとことん答えます!」
今回3日目の一番最後には「事前の質問にとことん答えます!」というプログラムがあり、3日間の期間中に参加者からあった質問に先生方が答えてくれる、という、私達にはとても嬉しいプログラムがありました。普段の主治医との診察の中では聞きにくいことや、知りたいと思っていることについて先生方が答えてくれました。この企画は、今後もぜひ続けていって欲しいなと思っています。
久光選手とすわんくん
PAP会場の隣には、患者・家族専用のラウンジがあり、ドリンクが無料でいただけて、フカフカのソファーがあって・・・なんて最高の休憩場所を用意していただいているので、お友達同士で交流を深めたり、疲れたときは休憩したり・・・。
勉強ばかりでは疲れますよね?!(私だけですか?笑)適度に休憩しながら体調に合わせて無理をせず過ごすのも、学会の楽しみ方の一つだと私は思っています。
▼「お弁当」
学会の次のお楽しみは、「お弁当」です。毎日お弁当を食べながら参加する「ランチョンセミナー」があります。毎日美味しくて豪華なお弁当(とお茶)がいただけるので、「今回はどんなお弁当かな~?」といつも楽しみにしています。
PAPの他にも、医療者向けのプログラムにも患者・家族の参加は可能です(ランチョンセミナーなど、製薬企業がスポンサーのプログラムは除外です)。
では、続きます!