「患者・家族・医療者のコミュニケーション」

パンダさん その3

今年のパールリボンキャラバンの日程もお届けさせていただきましたが、

昨年のパールリボンキャラバン2018で講演された記録です。

患者と家族のコミュニケーション 

前回の続きです

この全人的苦痛という言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、がん患者さんには四つの種類の苦痛があると言われており、これらを合わせて全人的な苦痛とされています。

私の場合は身体的な苦痛としては、やはり手術の後の痛みしびれが強く体力もなかなか戻らず、仰向けや左向きで寝ることができず最近までクッションなどを使ってほとんど右向きで寝ていたということです。

鎮痛剤の眠気もありました。

 

精神的な苦痛では、どうなっていくんだろうと非常に不安な気持ちにもなり、その不安や辛さを家族や周囲になかなか話せず、気持ちも落ち込むことがありました。

 

社会的苦痛としては、眠気が強かったので仕事の調整が困難な状況になり、離職後は経済的な問題も出てきました。

 

霊的な苦痛としては、がんの体験により価値観も変化しました。

迷惑をかけることが辛く、このように手術だけでも色んな苦痛がありますので、治療を進めておられる人はもっといろいろなことがあるのではないか、計り知れないことがあるのではないかと思います。

私はこのいろいろな苦痛があったからこそ、生きる意味を考えることができました。

 


例えば、がんになって変わったこと変わらなかったことがあります。

まず今、生きている、生きているのは、生かさせて頂いているんだなと感じます。

感謝しています。

 

そして思っていても心の中に声にならないような声があるということを実感しました。

体験者の仲間に力をもらって、そして体験者や周囲の人に共感して寄り添ってもらえたことにも感謝です。

しばらく仕事を休んでいましたが、家の中でリハビリがてら掃除をしながら主婦業を真剣に行いました。

何事にも体力に見合った生活をしていくことが大事だなと思い、腹八分目の生活をしています。

色々なことに気づくことができたことに感謝をしています。

 

 

がんになっても変わらないこととしては、私のがん看護に関することになりますが、

医療と患者家族の架け橋となれるような関わりを通して、その人らしい生き方その人らしい生活に気配りをしていくことだと思っています。


 

このことを、具体化したものが、富山肺がん患者会ふたばでの活動です。

富山では肺がんについては初めての患者主体での立ち上げになります。

セルフヘルプケアグループの形です。

主旨は、同じ悩みを持つ仲間と思いを分かち合うことで、がんと向き合う力、生きる力を高めて、気持ちを整理してがんと共に上手に付き合って生きていくことができるよう、何かしら社会に貢献していきたいということです。


 

そして、ふたばは日本肺がん患者連絡会の一員でもあります。

昨年の時点で全国に11箇所の肺がん患者会があります。

連絡会では長谷川さんを中心に、共感支援を行って仲間作りを行っています。

またがんと向き合っていくための正しい知識や情報を得て患者力をアップしていきましょう。

そしてより良い医療を受けるために患者の果たす役割を考えて、アドボカシーを高めていきましょうという3つを柱にして活動を行っています。



これは患者家族だけでなく、医療関係者、行政、福祉、学校とも協働して進めています。

このような活動を通して、私も私らしく生活していきたいと考えています。



ご清聴ありがとうございました。