「もう治療法はありません」と言われたら・・・⑩(最終回)

こんにちは。


このシリーズ、いつのまにか10回まできました。

今回で最終回であります。

 

きっかけは、肺がん8年生MIRAさんのインタビューでした。

 


診察中、医師から突然告げられた言葉・・・

「もう治療法はありません。あとは緩和ケアに行ってください」

いつ聞いてもショックな言葉だよ。

では、患者はこの言葉をどう受け止めたらいいのでしょう。

もっと言えば、「抗がん剤治療をやめる時」はいつか来る。そのときを患者はどう考えたらいいのか?
そんなことを考えようとこの企画は始まりました。

 

そして、3つの立場の方にご登場いただきました。

①   内科医
②   緩和ケア医
③   ピアサポート

 

①  内科医の立場として登場していただいたのは

日本医科大学武蔵小杉病院の腫瘍内科医・勝俣範之教授。

 

・そもそも抗がん剤をやめる基準について
・抗がん剤をやめる提案には、医師も試行錯誤している
・早期緩和ケアが進められているが、それが解決策になりうるかもしれない

 

などなど話していただきました。

 

 

②  緩和ケア医の立場として登場していただいたのは、神奈川県横浜市にある、平和病院院長の高橋修先生。

 

・緩和ケアはけっして「最期」だけじゃない
・抗がん剤をやめるときのショックは、治療している病院と緩和ケアの「併診」でずいぶんと和らぐ
・実際に早期緩和ケアを実施している

 

などなど話していただきました。

 

さいごは

③  ピアサポートの立場として、ピアサポートよこはまの武岡ひとみさんに登場していただきました。

 

・大切なのは、患者自身が納得しているのかどうか
・不安や戸惑いの中、本当はどうしたいのか?自分で確認できるように、一緒に探していく

 

などなど話していただきました。

 


3人の話を聞いてみると、結論としては「早期緩和ケア」が患者の納得に大きく関わるだろう、ということでしょうか。

 

でも、こうなってくると、

「じゃあ、早期緩和ケアって具体的にどういうものなの?」とか「どうやって受けるの?」とか疑問がわいてきます。

まわりに「私、早期緩和ケア受けているんだよね」とか話している人あんまりいないし、実際のところがよくわかりませんよね。

 

ということで、そんな疑問に答えるべく、また新たな記事を書きますよ、とお約束して、このシリーズは終わりたいと思います。

 

 

 

最後にテーマとは関係ないのですが、私・さくえもんが、3人のお話を通じて印象的だったことを書いてみますと・・・

 

3人が3人とも「自分の仕事に真摯に向き合っている」ことを感じました。

 

勝俣先生は「見放さない」という姿勢が大事としながらも、その提案は難しく、試行錯誤していることを正直に公開してくれました。

高橋先生は、「担当医師からさじを投げられた」「ついにこんなところに来てしまった」という患者さんや家族を、一日何回も応対することがあるとか。

そりゃ大変だ、とこちらは思うわけですが、どこにも大変そうな雰囲気をかもし出しません。

武岡さんもピアサポーターとしてどこまでも寄り添いますよ、という信念というか覚悟みたいなものを感じます。

 

こういった方々とお話できて、またHPで紹介できたことを、とてもうれしく思います。

ありがとうございました。