食事の工夫で栄養のチカラを見直そう

川口美喜子先生 講演その②

みなさん、こんにちは。

 

皆さん こんにちは

 

 

 

 

▼バズフィードジャパンの記事

 

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今回、受動喫煙の闇について書きました。

読んでくださいませ

 

 

 

 

▼川口美喜子先生 講演その②です。

それではどうぞ~!

 

 

 

 

<理想の食事は・・・まる と しかく と ハート です!>

 

 

 

 

「主食、主菜、副菜を頭に入れて食べてください。」皆さん、こんなふうに言われてもなかなか難しい。でも頑張って食べてみましょうかということで、1600キロカロリーのお食事をお示しします。1600キロカロリーのお食事をまあまあバランスよく取っていたら、ビタミン、ミネラルは欠乏、しないで最低限のところにいきます。治療をすれば、抗酸化性のビタミンとか電解質はすごく消費します。抗がん剤とかしたら、亜鉛だとかビタミンは消費します。でも、1600キロカロリーを何とかとっていたら、栄養状態を何とか維持できると私は思っています。エビデンスがあるの?と言われても、私のしゃべることにエビダンスはあまりないんですけど、

 

 

一同      (笑)

 

 

たくさんの患者さんの経験から導き出しました。じゃあ、1600キロカロリーの食事ってどんなものでしょう。

まず、丸が出てきました。皆さん、朝も昼も主食を食べましたか。糖質ダイエットをしていて全然食べてないっていう人を最近、私は栄養指導しているときに出会います。でも、日本人は、6割を糖質でエネルギーを取っているんです。その6割を捨てて、どうやってエネルギーを取りますか。ですから、主食は少なくてもいいから取ってください。

 

 

 

それから、四角ができました。これは何でしょう。おかずです。朝は卵焼き、昼は魚で、夜はコロッケがあります。

 

 

 

ハートがあります。野菜、海藻、キノコです。丸と四角とハートを取ってください。

 

 

で、追加で果物と牛乳をどこかに入れていただければいい。

 

 

そんな理想だよ。なかなか難しい、と思われるかもしれない。たしかに理想なんです。理想なんだけど、人は目標があってそうしようと思わなかったら、それに向かえないんですよ。ですから、これは目標なんです。皆さんが、丸、四角、ハートを取ってもらって、あ、今日、乳製品取ったかな、今日、フルーツ取ったかなという気持ちがあれば、お弁当選ぶときだって違うと思うの。丸と四角と三角じゃないですよ。丸と四角とハートなんですね。(笑)。

 

 

一同      (笑)

 

 

 

 

 

<まる と しかく と ハート のプレート作成!>

 

 

丸、四角、ハートを取ってもらう・・・お皿を作りました(笑)。

丸のお皿、これ、大体、食パン1枚サイズで、中に大きい丸と小さい丸がてんてんてんとついてるんですけど、真ん中のてんてんてんは、女茶わんの大きさ。大きなてんてんてんは、男茶わんの大きさ。

 

 

四角は大体、私の手の長さなんですね。何で私の手の長さかっていうと、大体、アジ1尾、目玉焼きの大きさ。大体、お肉だったら2枚ぐらい並べてもらう。これを1回に取ったらいいかなと思うんですよね。

 

 

今度は、ハートなんですね。ハートは、皆さんの手を二つ合わせるとハートの形になりませんか。そのサイズが、このサイズ。ここに載るぐらいの生野菜をおひたしにしたり、ゆでたり蒸したりしてもらったらいいかなっていうのが理想なんです。

 

 

この丸と四角とハートに乗せるように食べてもらうと、難しい言葉で言うと栄養バランスっていうのが取れるのですね。やっぱりバランスは大切だと思うんですね。そんなふうにして取っていただけたらいいかなと思っています。この丸と四角とハート、特許庁で1回跳ねのけられましたけど、この形で特許を取りました。しかし、2、3枚しか売れません。

 

 

一同      (笑)

 

 

ぜひよろしくお願いします!

 

 

一同      (笑)

 

 

 

 

 

<食事は、自分でできる治療の一つ>

 

 

長谷川さんのお話を出すんですけど、胸を打たれたことがあるんですね。「治療は先生たちがしてくださる。それについていこうと、自分たちの体を何とか保っていく。でも、患者はもっと自分にできることはないか探しています。がんという病気に対してプラスアルファの何かをしたいんです。」と言われました。それを聞いて私が思ったのは、食事のことです。食事は自分でやっていくしかないですし、工夫はたくさんできます。そのことは伝えたい。だから、皆さん一人一人ができることをお伝えしたら、ひょっとしたら、もうちょっと体力維持できるかもしれない。もうちょっと楽に治療、最後まで完遂できるかもしれないって思ったんですね。なのでこういった食事をしていただけたらいいかなと思いました。

<もっと食事は工夫できる>

 

肉が食べられない。野菜が食べにくいという気持ちはわかるし、僕は一人暮らしなので、男にできる料理はないか。それから、手が荒れるんだよ。手が荒れるから、何か簡単な料理はないか。まる、しかう、ハートで考えてみましょう。

まず、丸はご飯でしょう。ご飯、軽く、これは子ども茶わんですね。これは50グラムで84キロカロリー。これは、女茶わんを6分目ぐらいに盛ると、大体100グラム入るんですね。168キロカロリーです。でも、食欲がないから、おかゆにしようと思っておかゆにしちゃったら、食べる量は、これの倍から3倍になりますよ。そしたら、食べれらない、おなかいっぱいで。だから私は、ご飯を食べることをおすすめします。ご飯をよくかんで食べられることをおすすめします。

そして四角のたんぱく質です。やっぱりたんぱく質がないと、筋力が落ちる。さらに免疫力も落ちるんですよ。だから、たんぱく質は絶対必要です。じゃ、たんぱく質ってどうやって取るのよって。ご飯に卵かけて、カツオかけたら、何とたんぱく質が、ご飯だけだったら1.3グラムなのに、これ二つを足すと、たんぱく質が8.5グラムです。合計で10グラム取れたら、一日の6分の1は取れるんですね。で、かけてもらうお醤油は、私の同級生が日本で初めてTKG、卵かけご飯醤油を作ったので、ぜひ卵がけ醤油を買われるときには、島根のおたまはんをお願いします。

 

 

一同      (笑)

丸と四角はそろったね。ハートですね。ハートは、これで79グラムもあるんですね。でも、このまま食べれないから電子レンジでチンしていただいて、そうすればビタミンとミネラルも取れてきて、ほら、おいしそうでしょう?

これで卵かけご飯にする。これは、うちの息子によく朝ご飯、これで作っていたことがあったんで、これいいなと思って、写真を写しました。こんな感じでできました。おいそうですよね。

でも、シャケが好きな人は、シャケにすると、たんぱくがもっと高くなるんですね。たんぱく質、これで17.9グラム。皆さん、たんぱく質だのエネルギーだの脂質だの、数字とか何とか言われてもわかんないと思うけれど、頭の中にこれで焼きつけていってください(笑)。こんなふうにすれば、たんぱく質上がってきますね。

じゃあ、食べれないよっていうときには、何と肉まんは1個で500から600キロカロリーあるんですよね。ちょっと姿を変えると食べられるよ。肉まんは、丸と四角とハートがそろっているんです。皮は小麦でできているから丸でしょう。中にお肉が入ってるから四角でしょう。キャベツいっぱい入れるからハートでしょう。ほら、丸、四角、ハートがそろってるじゃないですか。鳥の空揚げを買って、おなかいっぱいにするんじゃなくって、これを買って食べれば1回ぶんのお食事になるんですね。

 

 

 

 

 

 

<肺がんの患者さんにも栄養指導できるようになった>

 

 

 

今までは、栄養士は皆さんに栄養指導をすることがなかったんですね。なぜかっていうと、栄養指導すると、私たちは、診療報酬をいただいて、それでなんぼ仕事したっていうことだったんですね。ところが、そこにがんの患者さんの栄養指導はなかったんです。

でも、昨年の4月、嚥下の機能が低下した患者さんと栄養状態が不良の患者さんにも栄養指導できるようになりました。診療報酬が取れるようになったんですね。私が思うのは、やっと厚労省のほうから、患者さんに寄り添ってください、栄養治療もちゃんと1人ずつを見てくださいっていうことになったんだなと思っています。

私は島根大学病院で食べて治すっていうのをしていたので、NHKさんが取材に来てくださって、この患者さん、肝臓がんです。肝に疾患があるって言われてから、一度もお酒を飲んだことがないっておっしゃったんですけど、お酒を飛ばして、お酒のゼリーを作って差し上げたんですね。で、その姿をNHKさん撮りたいよっておっしゃって、この患者さんが、僕、出るよっておっしゃったんですけど、主治医の先生は顔がむくんでるし、親きょうだい、親戚一同とかみんなに見られるから出なくっていいんだよって言ったけど、いや、僕、出ますっておっしゃってくださって、出ることになったんですね。ところが当日、お熱がすごい高くなったからドクターストップですって言われて。で、私、申し訳なかったですねって言ったんですね。

 

そしたら、川口さん、伝えたいことがあるんでしょ、病院の中で栄養士さんだって、栄養で治療をして僕みたいにおいしいって食べる人がいるんだよって。だから、もっと食べること大切にしたいって伝えたいことがあるんだろうって、僕は出るよってこんな笑顔じゃない、つらそうだったんだけど、本当に映像に上がったのは、こんなすてきなお顔で映ってたんですね。こういった患者さんがたくさん、もっと患者さんのことでできること、栄養からできることをしてみたらって後押ししてくれたような気がしています。