おしゃべり会報告!「家族」その3 (最終回)

みなさま慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。

9月10日に行われましたワンステップおしゃべり会「家族」報告も最終回の3回目となりました。

最後のセッションは、マギーズ東京看護師の木村晶子さんの「目線を変えて」です。

最初に、木村さんから「マギーズ東京」の紹介がありました。

マギーズ東京ホームページ  http://maggiestokyo.org/

 

私がマギーズを初めて訪れたのは、夫のセカンドオピニオンに一緒に行った帰りです。セミナーなどで話には聞いていたのですが、実際に行ってみて、先ずその環境の素晴らしさに感動しました

木の香りが心地よい静かなお部屋で、看護師さんが治療に対する不安をじっくりと聞いてくれました。

木村さんのお話は、マギーズでの家族にまつわるお話です。「迷惑ばかりかけて申し訳ない」「高齢の親に病気のことを言えない」「水道水でなくミネラルウォーターを飲んでほしいのに飲んでくれない」「本人に悪くて自分だけ遊びに行けない」など、参加者の誰もが悩んだことがあるようなお話がたくさんありました。

 

「患者本人が家族を想う気持ち」「家族が患者を想う気持ち」そして、「患者と家族の想いのずれ」それは、「相手を想うからこそ」生じること。

 

「想いのずれ」が生じたときには、「第三者を入れる」あるいは「話す場所を変える」そうすると、「目線」が変わって「話の方向」も変わっていくことを、マギーズでの経験をもとにお話ししてくださいました。

最後は「なんでもおしゃべりタイム」です。

いつものおしゃべり会では、「がんのタイプ別」にグループを作るのですが、今回は「患者男性」「患者女性」「夫が患者」「妻が患者」「親が患者」等患者家族との関係からグループを作りました。

 

 

今までとは「目線」が変わったおしゃべりタイムは、常連の参加者にも新鮮さがあったようです。おしゃべり会の進行に夢中で、それまでおしゃべりには参加しなかった私も、なんでもおしゃべりタイムでは患者妻グループに入り、女子トークを炸裂させました。小さいお子さんを連れてきた家族の方がいましたが、マギーズの方達が子守りをしてくれたおかげで、安心しておしゃべりを楽しまれたようです。

 

 

最後は和やかに全員で記念写真を撮りました。

病気自体には手術や薬など効果が明らかな治療法がありますが、患者と家族の関わりには絶対的な治療薬は存在しません。自分達で考えるしかないのです。

 

 人に教える仕事をするにあたって私が好きな言葉に、「聞いたことは忘れる」「見たことは覚えている」「経験したことは理解できる」「気づいたことは自分のものになる」という言葉があります。私は、今回のおしゃべり会を「気づきの場」にしたいと思っていました。マギーズスタッフの話と仲間とのおしゃべりから、参加した人達が、少しでも何かを持ち帰ってくれていれば嬉しいです。

 

 

 

★みなさんからの感想の一部を抜粋します

 

○女性 40代 配偶者

「変化」したかはわかりませんが、「自分が悩んでいる」ということを、そのまま受け入れようかと、、、と思えた。

同じグループに行動的な患者屋さんがいらっしゃたので、色々不安はありますが、私も前向きに主人(患者)をサポートしていきたいと思います。

 

○女性 40代 配偶者

共感することが多く気持ちがさらに楽になりました。

自分へのご褒美が必要

 

〇男性 60代 配偶者

日々勉強ですがいろいろと学ぶことができました。ありがとう。

配偶者の悩みを聞くことができ、今更、もっと努力する必要が認識できた

 

〇女性 50代 配偶者

参加する前はいっぱいいっぱいだったので、少し肩の荷を下ろすことができたような気がします

我慢ばかりしていました。コミュニケーション大事ですね。でもすぐには実行できないと思います。頭には入れておきます。ありがとうございました

 

〇女性  50代  配偶者

自分の息抜きをしてこなかったことが不満だったのではと気づきました

自分の気持ちを押し殺していたんだと気づきました

 

 

○女性 40代 患者本人

人それぞれ病状は違いますが、色々な話を聞けて、現実と向き合うこともありましたが、みんな同じような悩みを持っているんだなぁ-と思いました。主人と一緒に参加して、主人の気持ちも少し理解できて、良かったと思いました。

 

 

○女性 50代 患者本人

家族や本人は感じ方やタイミングが違っていても同じ方向を向いているので、一歩下がって考えてみる。想いを正直に言えるのが理想である。

周りに隠さず患者であることが言えるようになれるのか?どんな状況でいえるのか?自分の中では課題である。

 

 

〇男性 40代 患者

患者も家族もお互い思いやっていて、すれ違うこともある。お互いに話すことで、よりいい関係が構築できるのではないかという可能性を感じた。しかし私は実際には家族はこの場に来ていないし、行うのは難しいかもしれない。でも幸せとは何か考え、進んでいきたいなと思った。

 

 

○女性 60代 患者本人

変化と言える程ではないが、夫ともう少し話し合ってみようと思います。

落ち込む時のことを思い出してみたら感情に左右されているのだと気づきました。それがわかったので、これからは落ち込む期間が短くなるかなと思います。

  

  

〇男性 50代  患者

表面的なコミュニケーションでは伝わっていないことに改めて気づきました。

 

 

〇女性  60代  患者

家族の工夫や苦労を生で聞けて良かった

患者の自分は家族の中で、自分が一番つらいんだと思いがちだが

そうではないと認識した

自分が見たいように物事を見てしまうこと

「なるほど」その通り。盲点。自分にもあるなあと思う。

 

 

〇女性  50代  患者本人

私ががんになってから夫がどんな気持ちだったのか、どんな気持ちだったのかを家に帰って訪ねてみようと思いました

 

 

 

★ついでにスタッフの感想も

 

Kさん

今回はテーマ「家族」を中心としたブレーンストーミングになっていて、自由な雰囲気で時間配分がよくできていた進行であった。

参加者が時間配分に慣れてないこともあって、中途半端に終わってしまったグループもあったようだが、

今までにない試みだったので新鮮に感じることができた。

欲を言えば、話の盛り上がりから、もっとグループミーティングに時間の余裕が欲しかった。

先生方の時間配分が見事であった。

「家族」のテーマでは、「ありがとう」という言葉が家族の中では当たり前すぎて、なかなか言えない患者の立場と「ありがとう」と言ってほしい家族のささやかな要求が交錯するブレーンストーミングであったが、解決に向けてより良い方向に向かい安堵した。先生方のとっさの話題提示に感心させられた。

 

 

Oさん

講演」→「講師からの問いかけに対するおしゃべり」→「講演」→「講師からの問いかけに対するおしゃべり」→「講演」→「自由におしゃべり」と、変化があってあっというまに時間がたちました。全員で共有する時間もあり、講師もどんどんグループに入ってくれたので、最後には一体感もありました。同じ立場の人、違う立場の人といろいろな人と話すことによって、たくさんの新しい「気づき」が得られました。

 

 

 

終わりです。またやりたいです。やりましょう。