「納得いく治療を受ける」koma さん その2

 

もっとちゃんと自分の病気を知ろうと思って、セカンドオピニオンを受けました。セカンドオピニオンは、患者や家族が納得のいく治療方法を選べるように、今かかっている担当医とは別の医師の意見を求めるということです。決して担当医を変更しようとか、病院を変わることを目的にしてはいけません。新しい意見とか、ほかに何か違う取り組み方があるのか、そういうことを先生に尋ねていくという、で、私は自分なりにある程度勉強をして、このセカンドオピニオンを受けることになります。

ただ、セカンドオピニオンを受けるには準備が必要でした。まず病院を探す、どこの病院にするか、これもちょっと大変でした。で、次、病院が決まったら、私、呼吸器外科が担当でしたので、外科に行けばいいのか、それとも呼吸器内科の先生にいけばいいのか、そこも迷いました。で、主治医にお願いして紹介状を出してもらうんですけれど、セカンドオピニオンって最低でも30分、長ければ1時間、その時間を有効に活用するには、自分が聞きたいこと、知りたいことをちゃんと用意しなければならない。正しい情報を知らなければ、そういうことも出てこない。私は一生懸命、自分なりに情報を得たので、このときは準備もちゃんとできて、セカンドオピニオンの先生に会いにいくことができました。

そして、セカンドオピニオンを受けるんですけど、主治医の先生と同じ治療法を提示されました。それは標準治療で、科学的根拠のある、エビデンスに基づいた正しい治療である。そして、最良の治療であるという説明をされました。カルテの内容も、詳しく教えていただきました。

 

「私のがん細胞って、どんな顔つき(?)なんですか」。聞いたときに、「再発しやすいタイプです」と教えられました。そのときに、新しい先生が私の転移を疑って、「本当に転移なんですか。陽性とかっていうことはないですか」って聞いたときに、「確か手術してもう2年ですよね」という言葉を言われました。私にとったら、もう2年じゃなくてまだ2年なのに、先生がもう2年っていう、その言葉の根拠が、この再発しやすいタイプだったということで、私にとれば何年たって再発しても同じなんですけど、プロのお医者さんから見たら、そういうタイプのがんということで、2年で再発というのは、あり得ない話ではないという、そういう考えがあって、ぽろっと出た言葉だったのかなと、自分でそういうふうに解釈して、悪意があって言ったんじゃない、先生は間違ってはいないと思うようになりました。肺がんで、遺伝子の傷からできる病気なんだよ、いくつも種類があって、その種類によって治療方法も違うということ、セカンドオピニオンの先生からも説明を受けました。

先生から新しい主治医に対して、とても丁寧な情報の報告がされて、私の悩みや不安に思っていたこと、そういうこともすべてフィードバックされました。

で、納得の治療を受ける、主治医とのコミュニケーションが一番大事だなということを痛感しました。やっぱり自分なりに一生懸命勉強して、医療に関する情報ももちろんですが、不安や喜びを、感情を共有するためには、すいません、情報を共有して、先生と一緒に感情を共有する目標とか、そういうこともちゃんと話し合って、一緒に考えていく。治療法を理解するということは、標準治療というのは最善の治療で、ガイドラインでそれはちゃんと掲載されていて、そのガイドラインって皆さん見たことありますか。ありませんか。すごく図解になっていて、私たち患者が見ても、わかりやすいように書かれているんです。主治医はそのガイドラインを開いて、私に指で差しながら、図解を順に追って、こういうステージで、こういう病気だからこの治療法なんですよということを説明してくださいました。そうなってくると、先生を信用しますよね。信頼関係が生まれますね。主治医とともに考えて、でも結局最後は、その治療するかしないかは自分が決めるんです。

まとめになります。やはりコミュニケーションは一番大切、情報共有をして一緒に考える。質問することも何も知らなければ出てこないし、先生からお話しされても、何も知らなければそれについて理解をすることができない。なんで、やはり勉強が必要だという、そして病気を正しく知る。自分の状況をちゃんと把握する。そして治療法も何が一番いいのかということを知るには勉強が必要です。


最良の治療法を選択するとき、いくら先生がいい治療法を説明してくださっても、するかしないかを決めるのはやっぱり自分なので、意思決定するためにも勉強が必要であるということです。

患者力は勉強したらつくのではなくて、勉強したうえで、コミュニケーションとか、自分で決めることができるようになるのが、納得の治療、患者力がついたということではないかと私は思っています。

 

やはり肺がんのことを知って、仲間を作る。こういうところに来ると、皆さん、肺がんの患者さんとご家族の方なので、頑張ってる姿を見たり、お話をすると勇気をもらえます。で、だんだん仲間になります。仲間ができれば希望が持てます。希望を持ったら、明日も頑張ろうと思えます。パールリボンキャラバンの神戸で、自分の心をすごく動かしたその秦先生の言葉が、皆さんにお伝えして最後にしたいと思うんですが、

知識なくして納得の医療なし。希望こそが最大の薬。

この言葉を皆さんと共有して終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました